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光を知れば、写真が変わる!‐光の向きを意識した撮り方‐

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光を知れば、写真が変わる!‐光の向きを意識した撮り方‐

記念写真を撮るときなどに、「逆光だから顔が暗くなる」と思ったりしたことは誰しもがありますよね。
光のあたる方向によって、写真の表情は変わります。光を味方につけて、素敵な写真を撮りましょう!

写真を撮るときに、まず考えておきたいことは、光がどの位置から当たっているかということ。光の方向は「順光・逆光・斜光」とおおきく三つに分けられます。それぞれの光には、それぞれ特徴があり、“光を知ること”は写真上達への近道となります。イメージ通りの写真が撮れるように、光の種類と特徴を覚えましょう。それがどのような光であるのかは、影の向きでも判断できますよ。

「順光」で、色鮮やかに!

順光は被写体の正面から射す光のことで、撮影する人が太陽を背にする状態。色や形がはっきり出るのが大きな特徴です。青空や海が白っぽく写ってしまったことはありませんか?それは光の方向のせいです。色をしっかり出せるのは「順光」ですから、太陽を背にするようにして撮ると、真っ青な空や海が写せるようになりますよ。晴天の日なのに、空が真っ青に撮れないというときは、太陽の位置を確認してみましょう。

ただ、順光にも欠点があります。被写体の正面から光が当たるため、立体感や奥行きが乏しくなり、のっぺりとした写真になりがちです。また、被写体が人物やペットの場合は、正面に太陽がある状態なので眩しくて目をきちんと開けられなかったり、しかめっ面になりがちですから、順光は避けるようにしましょう。

それから、順光は撮る人の手前側に影が落ちるので、被写体に近づいて撮影するときなどは、自分の影が被写体に被らないように気をつける必要があります。夕方は太陽の位置が低くなるので、影も長くなりますね。光と位置と影を意識するだけでも、失敗写真はだいぶ少なくなりますよ!

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「順光」の一番の特徴は、色が鮮やかに表現されること。空は太陽の逆側を狙うようにすれば、真っ青に写すことができますよ。花を撮るときは被写体との距離が近くなるため、自分の影が被ってしまいがちです。影の位置を意識して確認するようにしましょう!

「斜光」で、ドラマチックな雰囲気に!

斜光は斜めにあたる光のこと。被写体の左右どちらか片側に影ができるので、立体感が表現しやすく、ドラマチックな雰囲気が出しやすい光といえます。光と影のバランスがよいので、風景やテーブルフォトをはじめ、さまざまなシーンや被写体の撮影に適しています。ただ、女性のポートレート撮影の場合は影が強くなりすぎると、シワなどが目立ってしまったり、力強い印象になってしまうので注意が必要です。

夏場は太陽の位置が高いので朝夕の時間帯のみ、冬場は太陽の位置が低いので日中でも斜光で撮影するチャンスが多くなります。被写体の影が長くなるため、印象的な写真が撮りやすくなりますよ。太陽の位置を動かすことはできませんから、ポジションを変えて、立体的に見える位置を探すようにしましょう。

斜光以外にも、被写体の真横から光があたるサイド光もあります。サイド光も斜光と同様に立体感や質感を表現するのにむいています。明暗がはっきりとした、メリハリのある描写が楽しめますよ。

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「斜光」は被写体に光と影ができるので、ドラマチックな雰囲気になります。また被写体が立体的に見えるので、建造物などは斜光のタイミングで撮影するとよいですね。太陽の位置が低い朝夕などは、長い影が楽しめます。影だけを狙ってみてもオシャレな写真になりますよ♪

「逆光」で、ふわっとやわらかい写真に!

逆光は被写体の後ろに太陽がある状態で、被写体の影が手前側に出てきます。写真を撮るときに「逆光」はNGと思っている方が多いかもしれませんね。たしかにポートレートでは顔が暗く写ってしまうこともあり、撮影に工夫をしなければなりませんが、このような場合はカメラの露出補正をプラスに設定すれば、明るい写真を撮ることができるのです。

ただ、逆光だからといって、常に露出補正をプラスにする必要はありません。明るく撮れてしまって、思い描いていた写真と雰囲気が違ってしまうことも多くなるからです。補正をする前に、何をどのように見せたいかをハッキリさせて判断するようにしましょう。被写体のシルエットが浮かびあがるような写真も逆光ならではの表現ですよ。

逆光はふんわりとした柔らかい雰囲気が出しやすいため、人物に限らず、花や料理の撮影などにも適している光です。とくに料理は逆光で撮影すると、みずみずしさやツヤ感が出せるため、美味しそうに見せることができます。また、薄い葉や花びらなどから透ける光はとても美しいですよね。これらの光も透過光と呼ばれる逆光で、色鮮やかで透明感のある表現を手助けしてくれますよ。

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敬遠されがちな「逆光」は、さまざまなバリエーションが撮れる光です。積極的にとり入れてみてくださいね。ただし、被写体の手前側が暗くなりがちなので、露出補正をつかって明るくなるように設定しましょう。薄い葉や花びらの撮影には、色鮮やかに見える“透過光”がオススメです。

 

光を知れば、写真が変わる!‐光の向きを意識した撮り方‐

 

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今回の撮影は、withPhotoピープルでもおなじみ、フォトグラファーの鈴木知子さんにご協力をいただきました。

鈴木 知子

鈴木 知子

神奈川県横浜市出身のフォトグラファー。ライフワークとして「日々の感動を写真に」をテーマとして地元・横浜スナップをメインに撮影。withPhotoでは、withPhotoピープルとして日々の写真を公開中。

https://withphoto.jp/profile/suzucamera/

一日一枚のポストカードで綴るフォトブログ「すずちゃんのカメラ!かめら!camera!」

https://suzucamera.exblog.jp/

PHOTO/TEXT:SUZUKI TOMOKO

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